２０１１年
西海市

西彼町キリシタン史跡巡り
平原郷の切支丹墓碑　

空覚えで国道からの入り道探していたら琴海町まで
走っていってしましました　　orz

迷った挙句、オランダ村が無料開放されてることを知っていたので
取り敢えず行ってみると「西海市観光協会」の張り紙を発見。

切支丹墓碑の場所が分からない事を説明するとすぐにパソコンで
地図を出して丁寧に教えていただき地図をプリントアウトして
もらいました。（その節はありがとうございました）

大村寿し　しみづきの手前の信号を右折して行くと道なりで走り
突き当たりを左折（西彼方面第３分団の車庫が見印）




このこんもりとした丘の上に切支丹墓碑はあります。



ここの前の防火水槽の横に車を１台止められそうです。
短時間ならば怒られないと思います。
（農繁期は気を付けてください。）



平原郷の切支丹墓碑です。

相川勘解由左衛門尉藤原義武のお墓のです。

平原郷の山口原の盆地の小高い丘の上に相川勘解由左衛門尉義武の墓がある。 相川勘解由は豊臣秀吉の文六禄慶長の役に一軍の将として出陣し、戦功を立てた武将で あるが傷つき大村喜前に助けられ、戦後大村に引上げ、大村公の情により療養し形上に 宅地を買い居住した。二代目藤佐衛門の時大村家に臣従し百石をもらって平原に移住して ここを開拓したのである。四代目甚平のとき形上に祖先の墓があることを知り、代々祀って いたが２８０年ぐらいもたって明治３０年頃現在の所に移したものである。 この墓碑は昭和６年２月に長崎県立図書館等の調査によって確認され、以後切支丹墓碑 として貴重な存在となり、昭和４７年、県の文化財史蹟に指定された。 当時は、キリシタン禁教による厳しい弾圧が行われていたが、その中でもこの墓碑は守られ ていた。滑石の自然石の中央に菱形の花十字模様が刻まれ、頭部にI・N・R・I（「ユダヤの王、 ナザレのキリスト」）と横に刻まれてある。　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西海市観光協会　さいかいシティ．ねっとより転載

向かって右下に相川勘解由左衛門とありました。

 

1基は、高さ550�_・幅740�_・厚さ220�_の温石の自然石である。墓碑面中央に 花十字の紋、その上にINRIと刻まれている。INRIとは”Iesus Nazarenus Rex Iudaeorum（ユダヤの王、ナザレのイエズス）”の意を表す。背後に、高さ約2,000�_・幅1,000�_・ 厚さ150�_の結晶片岩の墓碑がもう1 基立つ。正面は削られており、裏面に 「慶長十八年七月一日」と刻まれている。昭和47（1972）年、県の史跡に指定された。 （１）前面の花十字碑には、花十字文様とローマ字銘が彫られている。 花十字入りキリシタン墓碑は長崎県に14基現存するが、この花十字は花柄が中央に ふくらみを持ち、キリシタン時代のロザリヨ付属の十字架の形をなしている。すなわち ロザリヨの十字架の四つの枝に花弁をつけた形になっていて他に類を見ないもので ある。　また、ローマ字銘を持つキリシタン墓碑は県下に3基現存するが、INRIの銘が あるのは本碑のみである。　西彼杵半島は大村純忠時代、全域がキリシタン化したと 信じられているが、その実証史料としてのキリシタン墓碑の存在は本碑のみである。 （２）花十字碑の背後に、高さ225cm、基底巾86cm、厚さ22�pの雲母片岩自然石の 板碑を立てかけてある。　慶長十八年七月一日の文字が陰刻され、その裏は方形に 大きくえぐりとってある。　恐らく文字が残っているのは裏面で、表面に銘のある墓碑か、 供養塔であったのを、キリシタン関係の銘であったから、削りとったものと思われる。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西海市HPより転載

この写真ではINRIと判読できません。
毎回の事ながら石に彫られた字は見辛いですね。



この写真は花十字が浮き出て見えますね。

滑石は前回訪問した西海市大瀬戸歴史資料館でホゲット石鍋の
所で加工しやすい石で西彼が産地の一つだと学びました。
（レポートはこちら）



こちらが前面を削り取られた板碑です。
この角度が削り取られた感じが伝わりました。


地図　



参考サイト

西海市HP　

さいかいシティ．ねっと　

横瀬浦と南蛮船と宣教師　


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