波佐見町

INRIの銘入り石製十字架




平成18年(2006)9月7日に、岳辺田郷在住の
山口巽氏より町に寄贈していただきました。
山口氏宅裏山崖の穴の中に置かれていたそうで、
自然石の四面に十字架が線刻され、広い二面には
十字架に加え「INRI」と刻まれています。
この「INRI」はラテン語の”Iesus Nazarenus,Rex 
Iudeorum”の頭文字であり、「ナザレのイエス 
ユダヤの王」を意味します。

江戸時代初期、禁教令 以降のキリシタン関連史料と
考えられ、十字架が四面に刻まれている点から、
墓碑ではなく、礼拝用の道具であったとみられます。
信徒たちは、これをひそかに持ち運び、皆で集まっ
ては石製十字架の周りを囲み、敬けんな祈りを捧げて
いたのでしょう。

この石製十字架は、波佐見におけるキリシタンの様子
を知る上で重要であり、また、「INRI」銘入りの
キリシタン関連史料は国内でも珍しいことから、
非常に貴重といえます。

石製十字架には、迫害に苦しみ悩む信徒たちの
さまざまな思いや清廉な祈りの声が刻まれているのです。

はさみ100選ガイドブックより
(波佐見町教育委員会刊行)
 




穴の中にあったお陰で風化を免れていたようです。



広い方の片面が少し黒ずんでいたので
その面が地面に接地してたのではないかと
想像しました。



全長は約45cm、幅は広いところで約8cm。



寸法などを測った後にウェーブホール波佐見町総合文化会館
に展示されるそうです。



貴重な歴史資料なので早く文化財指定して頂き
多くの人達に見てもらいたいと思いました。


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2009年11月 更新

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