まもなく田植えの準備が始まりますが、昔日本を訪れた外国人が
「当時の農村風景の美しさに心を奪われ、涙がにじんだ」といいます。
現在の小樽改善センター敷地には、「かつて古い木造の公民館が
建ち、由緒正しい小樽太神宮があって、そこには一本松として語り
継がれる松の巨木がそびえたち」という風景を思い起こすと、懐かしい
かつての農村風景が浮かび上がります。
今でも、地下に残るはずの巨木な松の根っこを掘り起こして、生き証人
として目にしてみたいと思っています。
昨今の内外の経済事情をないものとすれば、昔ながらの安全で、
穏やかで、人情を満たしてくれる生活を送れる地区ではないかと考えます。
さて、小さな山のてっぺんに「あかね天文台」があります。
地区の壮年会の方、関係者の方々の協力で完成して10年になります。
少人数からの天体観測、小中高生の部活動の延長として宿泊体験などに
利用されています。
昔のような真っ暗な空に満天の星など望むべくもなく、最高の条件とは
いえないかも知れませんが、あれこれの理屈を越えて、自然と一体化
させる時間と空間を与えてくれます。
月や星の輝きの中に宇宙の鼓動を感じ取り、そんな情感を自分の中に
発見するなら、いずれ人生の中で大きな意味を持つことになるでしょう。
そんな目的で運営されています。
最後に「あかねの空コンサート」について紹介します。
今年は9回目で、5月23日の夕方6時半から「あかね天文台」にて参加
無料で開催されます。
尺八、ギター、ソプラノ歌手の他、プロの演奏家の皆さんが「交通事故と
いう不幸をなくしたい」という願いを込めて、わが町が最も美しい季節の
森の中でのミニコンサートです。
時には空に満月を頂き、演奏が夜の新緑の森の中に流れて贅沢な
ひとときを楽しめます。
是非、お越し下さい。 自治会長 溝上満喜
平成21年の広報はさみ「GO!GO!郷!!」
〜えんちの地区はどがんとこ?〜 の記事を転載しました。
私たちの娘「あかね」は1998年4月家族で釣りを楽しんでいた際に、
飲酒運転で暴走してきた若者の運転する車にはねられ亡くなりました。
たとえようもない怒りと深い悲しみに陥りましたが、波佐見町に
できた天文台に「あかね天文台」と名前をつけていただいたり、
夜空に輝く一つの星に「ステラ・オブ・あかね・Mエンゼル」という
名前を登録し、著名な音楽家によってその星の曲もできました。
このように、たくさんの人たちに支えられ、協力をいただきながら、
改めて娘「あかね」とともに生きていく機会をいただきました。
そして、この度大切な家族を失うことで、どれだけの深い悲しみを
経験するのか、そして自分の命や他人の命もどれだけ大切なものかと
いうことを、たくさんの人に理解いただければと思って『星になった
あかねちゃん』という絵本を、あかね基金から、あかねの19歳の
誕生日である5月17日に出版することができました。
この絵本を通じて、命の大切さをお伝えできればと思い、寄贈させて
いただきます。
どうか子どもたちだけでなく、大人も子どもと一緒に読んでいただき
たく存じますので、何卒ご活用くださいますようお願いいたします。
丸田夫妻が長崎県内の全小学校・幼稚園・公立図書館に絵本「星に
なったあかねちゃん」を寄贈された手紙の文面です。
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画像のリンク先から絵本の購入ができます。
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