44.境 石〜三領石(村木郷)…
波佐見は県境の町、以前から藩境の村でした。
三領石は、村木峠から西へ入りみかん畑を通り、少し山を登ったところに
建っています。高さ7尺1寸(2.15m)幅1尺(30cm)の三角形石柱で、
正面に「此三領境東西峯尾続雨水分南大村領 彼杵郡(ごおり)波佐見郷」、
右面には同じく「…東西・・・佐賀領 松浦郡有田郷」、左面には
「…西北・・・平戸領 彼杵郡早岐郷」と刻まれています。
今から240年ほど前の寛保2年(1742)に三藩の役人が立ち合って
建てた境石です。三領石から東へは野々川の一本杉跡の石碑を経て、
小樽の仏坂の境石までは、分水嶺が佐賀領と大村領の境です。
以前は大松が点々と並んで境を示していたが、境松のない所や枯れた
松には、佐賀は角塚、大村は丸塚を交互に築きました。
波佐見町「はさみ100選 ガイドブック」1987年刊より
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